岩下の新生姜ミュージアムにライブステージを設置することを決めたときから、大好きな小川美潮さんにご出演頂けたらと願っていました。その思いを美潮さんにお話したところ、ライブをご快諾いただけたのは勿論、新生姜ミュージアムのことに興味津々、とてもたのしみにしてくださって、こちらまで嬉しくなってしまいました。美潮さんの、まわりのひとを元気にさせるちからは、やっぱりすごい。

ニューウェイブ少年だった私は、チャクラのデビューのときから美潮さんの大ファンです。1980年頃、「８時だよ全員集合」で「福の種」という歌を歌われたとき以来。そして、テレビCM「岩下のピリ辛らっきょう」のジングルを歌っていただいたこともあるのです！

今、伸び伸びした音楽活動をされている美潮さん、本当に素敵です。素晴らしいヴォーカリストである金子マリさんは「女性歌手は沢山いるけど、本当の意味でアーティストと呼べるのは、彼女くらい」とまで美潮さんのことを称しておられました。そのとおりと思います。まるで天が私達に授けてくださったものとしか思えない、素晴らしい声の芸術。

気取ったところなど微塵もない、自然な姿なのに、こんなに美しい歌声があっていいのかと思うくらい美しい。同時に、楽しい。わくわくするような、子供に還ってはしゃいでしまうようなたのしさ。

今回、美潮さんにご一緒頂くメンバーは、渋谷毅さんと今堀恒雄さん。素晴らしい音楽を奏でるお二人なのですが、今回、敢えて「伴奏」という表現を使わせて頂こうと思います。・・・はじめに歌がある。渋谷さんも今堀さんも、歌をじっくり聴き、そして、合わせ、共に歌う、そういう「最高の伴奏」です。たとえば、美潮さんが花を歌えば、渋谷さんのピアノは色とりどりの花びらを静かに舞わせる。美潮さんが川を歌えば、今堀さんのギターは川面の光をきらきらと輝かせる。そういう瞬間が幾度も幾度も訪れるのです。

このメンバーでのライブは、かつて東京で一度あったきり。今回が二度目です。まさに特別なセットです。どうかお見逃しなく！